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ひとてまの施工

2024.01.26

プレカット工場の仕事

従来、木造住宅においては、
建築現場で大工さんの手によって木材の加工をしていました。
現在では、プレカット加工が主流になっており、
そのほとんどの木造住宅がプレカットではないでしょうか。

そもそもプレカットとは、現場での施工前に
工場などであらかじめ材料を切断したり接合部の加工を施しておくこと。
木材加工を事前に工場で行うため、
施工スピードがあがり、安定した品質の材料を生産することができます。

ここでは紀州材についてのブログの続き、製材・乾燥・品質検査が行われる
プレカット工場のお話をしたいと思います。

貯木場から選別されて運ばれてきた丸太。
皮をはぎ、丸太の直径を測りサイズを決め四角く加工していきます。

良質の製品をつくる為に、職人さんが1本1本、素材の「癖」を瞬時に見極め製材。
木材を真っすぐ挽く事は容易ですが、真っすぐで曲がらない木材を挽くことは
非常に難しく、 高度な製材技術と熟練の目が要求されます。


製材後、木材を乾燥。
乾燥による収縮や変形を考慮してあらかじめ仕上げサイズより大きく加工します。

乾燥後、0.1㎜単位の精度で成形され、
害虫、ひび割れ反り等を一本一本目視により検査。
節の程度もチェックし化粧材と並材の選別も行います。

その後、強度と含水率の検査。
結果が木材に印字されます。

合格した木材をさらに選別。
建物のどの部分に使用するのが有効なのかを選別し、
柱材、横架材、羽柄材などに振り分けます。
建物の寿命や美観を左右する熟練職人の目利きが重要な作業となります。


ここから、いよいよプレカット加工。

施工されるお家の形に合わせて、1棟ずつ機械で加工していきます。
複雑な部分は熟練の職人さんの手により加工。

こうして人の目によって何度も検品、検査、選定された木材が
みなさまの建物へ届きます。


仕上がると隠れてしまう部分だからこそ、
ひとてまではより大切に丁寧にしている部分。

みなさまもこれから建てられるお家で使われる構造材が、
どんなところで育てられ、どんな風に製材されているか見ていただくことで、
より愛着がわくお家になるのではないでしょうか。

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