ひとてまの施工
2022.10.27
ひとてまな施工:クロス編
仕上工事の期間に入ると、現場の進捗が早い。
1週間も経てば、どんどん様変わりしていきます。
毎回、どのように変わったかなとワクワクしながら
現場に行きます。
そして今回は、仕上工事の中でもクロス工事の
「ひと手間」についてお話していこうと思います。
クロスを貼る前にパテ(下地)処理。
コテを使って石膏ボードのジョイント部分やビス頭の部分に
パテを埋めて平らにしていきます。
凸凹がなくなるまで何度も何度もパテ処理を行います。
クロス工事にパテ処理は当たり前。ですが、このパテ材に「ひと手間」
普通のパテ材では、パテが痩せてきて数年経つと、特にビスの部分が
凹んだりしてくる事があります。
ただ、この業者さんの「ひと手間」なパテ材は、ブレンドパテ材。
配合や材種を教えて!と、毎回お願いするのですが、
企業秘密で教えてくれません。
パテは完了しましたが、パテ処理はまだ完了していません。
凸凹はなくなりましたが、ペーパー掛けを行い
もっと平らにしていきます。
ここまで下地処理を行って、いよいよクロスを貼っていきます。
弊社のお客様が使用するクロスの種類は、珪藻土、塗装調のクロス。
一般的なビニルクロスに比べ傷が付きやすくデリケートで施工が難しい。
ノリも特殊で、一般のノリより渇きが早い為、素早く丁寧に
貼らなければなりません。
しかも、貼り直しがきかない...一発勝負です。
阿吽の呼吸でどんどん貼っていきます。
階段のささら部分もクロスを巻き込んで貼っていきます。
なんて、細かい仕事。ここでも丁寧に貼って下さってます。
横を通るたびに、気を遣います。
そしてクロスは重ねて貼り、その重なった部分を切る...
ここでも「ひと手間」
カッターナイフを少し斜めにして切っていきます。
そうする事で少しでも継ぎ目を分かりにくくしています。
クロス工事は、施工の「ひと手間」が沢山あります。
この「ひとてま」な意識が、お家の美しい仕上がりに
繋がるんだと確信しています。