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お施主様エピソード

2026.07.31

40年が経った今、「建ててよかった」と思える家。

結婚を機に。子どもが生まれるから。家族が増えたから…。
家を建てる理由は、人それぞれです。

ひとてまの母体となる株式会社ケイ・アイ・エスの創業者であり、現在は会長を務める阪本もそのひとり。結婚を控えた1982年。父親からかけられた「他人の家ばかり建てていないで、自分の家も建てなさい」というひと言がきっかけとなり、マイホームづくりが始まります。

翌1983年に完成した住まいは、吹き抜けのある空間と高い天井、大きく張り出した軒、そして庭を備えた木造二階建て。流行を追いかけるのではなく、「長く心地よく暮らせること」を大切にして、一つひとつ形にしていきました。

深い軒と木格子が美しく調和する外観。時代を経ても飽きのこない、街並みに凛と佇む邸宅です。

暮らしが変わるたび、家も少しずつ育っていく。

40年という歳月は、阪本家の暮らしを大きく変えていきます。

子ども部屋を2つつくりましたが、家族はそれ以上に増え賑やかに。
その後、親を見送り、暮らし方の変化に合わせ…1階の和室と応接室とダイニングキッチンをひとつの空間LDKにするなど、その時々の家族に合わせて少しずつ姿を変えてきました。

一方で、月日の移り変わりを超えて、変わらないものもあります。

雨から住まいを守り続ける90cmの軒。今なお心地よさと開放感を生み出してくれる高さ2.5mを超える天井。来客を迎える和室も、40年以上経った今でも現役です。

時間が経っても価値が色あせない。それもまた、家づくりの大切なひとつの答えなのかもしれません。

年月とともに手を加えたLDK。築年を感じさせない洗練された空間には、今も家族や知人が多く集います。

家づくりの本当の答え。それは何十年も先にある。

6人の孫が集まり、廊下を走り回り、ボール遊びを楽しむ家となった阪本邸。そんな光景を見ながら、あらためて阪本は語ります。

「細かく部屋を分けるよりも、家族が集まれるゆとりのある空間をつくってほしい。遊び心のある住まいにしてほしい。そして、人が自然と集まる家になればうれしいですね」

自邸とともに過ぎていった40年の歳月に、思いを馳せます。

家は完成したその日がゴールではありません。子どもが成長し、家族構成が変わり、新しい命が増え、暮らしが少しずつ変わっていく。その時間を受け止めながら、一緒に歳を重ねていく存在です。

40年前に建てた家が、今も家族の笑い声であふれていること。それが長く暮らせる家の価値を何より物語っているように思います。

おわりに

家づくりは、完成した瞬間だけを考えて決めるものではありません。

10年後、20年後、そして40年後…。長い時間が経った時に「この家でよかった」と思えること。その積み重ねこそ、本当に価値のある住まいなのではないでしょうか。

阪本邸の40年は、そのことを静かに教えてくれています。

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