住まいの工夫
2025.09.29
【004】オリジナルの造作家具で、ずっと使える収納計画を

それぞれのご家庭が持つライフスタイルや好みに合わせてオリジナルの家具や収納空間をつくれるのも、注文住宅ならではの良さ。「モノが散らかりがち」「子どもが片付けをしない」といったお悩みをお持ちの方でも、生活スペースをスッキリと見せることができます。
今回は「ひとてま」のこれまでの事例を参考にしながら、ストレスなく、ずっと使える収納について考えていきます。
オリジナルの収納空間や造作家具をつくるメリットとは?
まずは市販のものを購入するのではなく、収納や家具をオリジナルでつくるメリットを3つ紹介します。
まずひとつ目はスペースにピッタリのサイズが実現できること。すでにお持ちの収納用品や、その場所に収納するものを決めた上で、現場で採寸しながら製作していくので、無駄なスペースができず、また「〇〇を置く場所がない」といった“収納迷子”の状態もうまれません。
次は、家族の暮らし方に合わせたオリジナルデザインができること。すでにある空間に対して、別で買ってきた収納用品を置くと、全体の統一感が崩れてしまいがち。収納するモノに合わせたサイズや使い勝手はもちろん、素材やトーンなどをあわせて見た目も整えて、世界にひとつだけのオリジナル家具をつくることで、空間に馴染むスタイリッシュな収納ができあがります。
最後に、つくりがしっかりとした高品質な収納ができること。大量生産されて、購入者が組み立てるような市販のメーカー品と違い、素材選びから、設計、製作までを熟練の職人が担当するので、頑丈で長く使いつづけられる仕上がりとなります。
では「ひとてま」の制作事例を3つ見ていきましょう。
1.キッチンカウンター
お客様より「無印良品の収納用品を使用したい」とオーダーをいただき、オリジナルのキッチンカウンターをつくりました。
中に入れるものが分かっているからこそ、横幅は無駄のない“シンデレラフィット”を実現。高さは後からでもアレンジできるように、可動棚にしております。

どこに何を入れるかを決めることで、誰でも片付け名人に。
2.AV機器収納スペース
テレビを壁付にし、さらにテレビの下に設えることが多いテレビボードも排除することで、足元をスッキリ見せることに成功。その代わりに壁一面に造作した収納スペースに、お子さんが使うゲームをはじめとしたAV機器専用のスペースを設けました。
見た目のスッキリさに加えて、部屋の広さが確保され、さらに掃除や片付けにかかる手間も省くことができています。

お子さんが大好きな『Switch』の高さにジャストフィット。
3.ロボット掃除機の基地
すっかり一般的になったロボット掃除機。造り付けの充電基地も、お客様からオーダーされることが増えました。
1日24時間の中で、使っていないタイミングの方が圧倒的に多いロボット掃除機。そこで普段は目に触れないよう普段は隠して収納しつつ、自動で出動〜帰還できるように、扉を床から数センチ上げて製作しています。
もともとこの位置の収納は、通常の収納としてはかがんで取り出しにくく“使いにくい場所”になりがちでしたが、ロボット掃除機専用のスペースにしたことで「むしろ最適な活用ができて良かった」とのお声もいただきました。

キッチンの背面、天井まで続く高い収納の下に基地を設けました。
おわりに
いかがでしたか? 長く住むマイホーム。モノとの付き合い方は、非常に重要で、だからこそ収納にもとことんこだわりたいもの。
ストレスなく使いやすい。さらに空間に違和感なく馴染むデザイン。それらを叶えられる「ひとてま」に、ぜひご相談ください。