暮らしのアイテム
2023.10.27
NO.42
お客様のところで「いいね」な家具を見つけました。
デンマークのデザイナー、カイ ・ クリスチャンセンが
1956年にデザインした名作椅子『No.42』
エッジの効いたハーフアームと傾斜した後脚のフォルムが特徴。
製造中止となりヴィンテージでしか購入が困難だそうです。
では少し『No.42』について。←私が座ってみた感想。
△可動式の背もたれ
この背もたれはグーっと後ろにもたれると、背もたれが後ろに傾き、
おなかの力が緩まり何とも楽な姿勢になれました。
△くつろぐ姿勢に合わされたアーム
このアームが活躍するのは、後ろにもたれた姿勢のとき。
低めの位置に設定されたアームは、後ろに傾いた姿勢のときの腕の状態に
ピタリと当てはまり、腕をだらんと預けることができます。
△ハンモックのような座面
座面は板ではなくウェービングテープと呼ばれるゴム状のテープが
格子になったものに、ウレタンを敷いて作られています。
まるでハンモックのようにお尻が底当たりせず、
程よく跳ね返りのあるフカフカな座面です。
更に座面は乗せるだけの仕様になっているため
将来のメンテナンスやリペアも簡単に行うことができます。
食事をしたり、お喋りをしたり、お茶をしながら読書したり、
生活に中心になりやすいダイニング。
そんなダイニングのチェアだから、「何でもいいや」ではなく
座りやすくて長く使え、新居にもすっと馴染んでくれるものがいい...
そんな方には、この『No.42』はぴったりかも。
これからもお客様のところで『いいね』な
家具と出会えたら、ご紹介していきたいと思います。
カイ・クリスチャンセン
1929年デンマークで生まれ。
1949年に王立芸術アカデミーに入学、コーア・クリントに師事し、
指物技術工の資格を取得。1955年に26歳で、自身のスタジオを構える。
クリントのデザイン哲学のもと、彼は伝統的な家具の形態と職人技から
インスピレーションを受けつつも、人間工学を考慮したデザインを多く残す。
彼のデザインのポリシーは、
「見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、
経済的で、環境に配慮していること。」現在もご存命。